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漫画でわかる 公務員女性のお金の不安編「5年後を選べる私」第5話:貯めた、というより残ってた

2026.09.04

貯金はあるけれど、使い道は決まっていない
——まずは、お金の役割から考えてみよう

個別相談で、約300万円の貯金について聞かれた山本千夏さん。

「何かのために頑張って貯めた」というより、毎月の給料やボーナスを使い切らずにいたら、いつの間にか残っていたお金でした。

今すぐ生活に困っているわけではありません。

けれど、

「何に使うかは決めていない」
「使ったら減ってしまうのが怖い」

という気持ちから、手をつけずにそのままにしていました。

貯金があることには安心していても、どう扱えばよいか分からず、そのままになっている方もいるのではないでしょうか。

「残ったお金」だからこそ、一度整理してみる

千夏さんの場合、約300万円は明確な目的を決めて貯めたお金ではありませんでした。

安定した給料が入り、年に数回ボーナスもある。忙しい日々のなかで大きな買い物をする機会も少なく、気づけば口座に残っていたのです。

目的がないまま貯金していること自体が、悪いわけではありません。

ただ、「何となく使わずに置いている」という状態では、どのくらい残しておけば安心なのか、どのくらいなら使ってよいのかを判断しにくくなります。

まずは、今あるお金がどのように貯まったのかを振り返ってみることが、整理の第一歩になります。

「減らしたくない」と思うのは自然なこと

一度まとまった貯金ができると、使うことに不安を感じる場合があります。

「せっかく貯まったのだから減らしたくない」
「使ったあとに必要になったら困る」
「将来のために残しておいた方がよい気がする」

このように感じるのは、珍しいことではありません。

特に使う目的が決まっていないと、いくらまでなら使っても問題ないのか分からず、すべて残しておきたくなります。

そんなときは、貯金を一つのまとまりとして考えるのではなく、目的や使う時期ごとに分けて考えてみるのがおすすめです。

「増やす・使う」の前に、お金の役割を決める

相談相手は千夏さんに、いきなり資産運用を勧めたり、何かに使うよう提案したりはしませんでした。

まず提案したのは、今あるお金を役割ごとに整理することです。

例えば、

◆ 日々の生活に使うお金
◆ 急な出費に備えて残しておくお金
◆ 数年以内に使う予定のお金
◆ 当面使わず、将来に向けて準備するお金

このように分けてみると、同じ300万円でも、それぞれのお金をどのように扱えばよいか考えやすくなります。

すぐに具体的な金額を決められなくても問題ありません。

まずは「何のために必要なお金なのか」を考えるだけでも、今後の判断材料になります。

使う時期と守りたいことから考えてみよう

お金の役割を考えるときは、「いつ使う可能性があるか」と「何のために残しておきたいか」を確認してみましょう。

例えば、

◆ 毎月の生活費として必要なお金
◆ 病気や休職など、もしものときに備えるお金
◆ 旅行や引っ越しなど、近い将来に使いたいお金
◆ 老後など、長い目で準備しておきたいお金

人によって、必要な金額や優先したいことは異なります。

そのため、「貯金が300万円あるなら、いくら投資すべき」と一律に決めることはできません。

今の暮らしや今後の予定に合わせて整理してから、使うのか、残すのか、増やすことを考えるのかを決めていくことが大切です。

貯金の目的がまだ決まっていなくても、焦って答えを出す必要はありません。

まずは、今あるお金を何のために使い、何を守るために残したいのか、一つずつ整理してみましょう。

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