公務員のための資産運用ガイド

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公務員がiDeCoを始めるべき理由!最大の税制優遇効果と注意すべきデメリットを徹底解説

NISA・iDeCo活用ガイド
2025.12.26
公務員がiDeCoで3つの税制優遇を受けるイメージ

公務員という職業は、公的年金(厚生年金)が比較的充実しているという安心感がある反面、老後資金に対する不安や「もっと効率よく資産形成したい」という希望を抱く方が少なくありません。

特に、「公務員 iDeCo メリット デメリット」という検索をされているあなたは、ご自身の将来に向けて一歩踏み出すための確かな知識と解決を求めているはずです。

iDeCo(個人型確定拠出年金)(注釈:自分で毎月お金を積み立てて運用し、原則60歳以降に受け取る私的年金の制度)は、公務員にとって、年金制度をさらに充実させるための最強の手段の一つです。

なぜなら、公務員は安定した給与所得があるため、iDeCoの最大のメリットである「税金優遇効果」(節税効果)を最大限に享受できるからです。

今回の記事では、公務員がiDeCoに加入するメリットとデメリットを徹底的に比較し、税金面でのメリットや加入条件などの疑問をすべて解消します。

そして、ご自身の老後資金計画に基づき、iDeCoを始めるための行動につながるよう、具体的な運用方法とシミュレーションを提供します。

【2026年版】公務員の投資初心者向けガイド|失敗しない資産形成の始め方とおすすめ商品を紹介

公務員がiDeCoに加入するメリット

公務員がiDeCoに加入する最大のメリットは、掛金全額所得控除と運用益非課税、受取時の税制優遇という3つの強力な税制優遇を受けられる点です。

掛金が全額所得控除になる節税効果

iDeCoの一番の魅力は、毎月拠出する掛金の全額が「所得控除」の対象になることです。

公務員の方は給与が安定しているため、所得税と住民税が軽減される効果が大きく出ます。

  • 所得控除(注釈:税金を計算するもとになる「所得金額」から差し引くこと)によって、納付する税額が少なくなります。
  • 年収500万円の公務員が月々1万2000円(年間14万4000円)を拠出した場合、年間で約2万8800円~4万3200円(税率によって異なる)の節税効果が見込まれます。
  • この手続きは、年に一度の「年末調整」で「生命保険料控除」などと一緒に行うため、比較的簡単です。
公務員がiDeCoで税金を節約し資産形成するイメージ
公務員の特権!iDeCoで賢く税金を節約し、老後資金を増やそう!

運用益がすべて非課税になるメリット

投資信託などの金融商品を運用して利益が出た場合、通常は約20%の税金がかかります。

iDeCoの場合、この運用益が非課税になります。

  • 長期運用を前提とするiDeCoでは、この運用益非課税の効果が複利効果(注釈)と相まって、将来の受取金額を大幅に増やします。
  • 公務員はiDeCoと積立NISAを併用することで、さらに非課税の枠を拡大することが可能です。

注釈:運用で得られた利益を元本に組み入れて再投資することで、利益が利益を生み、雪だるま式に増えていく効果

つみたてNISAについてや、併用について関連記事は以下で解説しています。

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受取時の税制優遇

原則60歳以降にiDeCoの資産を受け取る際にも、税金が優遇されます。

一時金で受け取る場合:退職所得控除の対象となり、退職金と合算しても控除額の範囲内なら税金がかからない可能性が高いです。

年金で受け取る場合:公的年金等控除の対象となり、税負担が軽減されます。

公務員の加入条件と掛金上限額

公務員のiDeCo掛金上限額は2024年12月に月額2万円に引き上げられました。

共済掛金との合計で上限があるため、各自の状況に応じて正しく拠出額を設定する必要があります。

加入条件と対象となる年齢

公務員は、iDeCoの被保険者区分で、第2号被保険者のうち、公務員に該当します。

  • 加入条件: 原則20歳以上65歳未満のすべての公務員が対象です。定年延長などの動きに合わせて、2022年5月の法改正で加入可能年齢が65歳に引き上げられました。
  • 注意点: 国民年金保険料を納付していることが条件のため、産休・育休などで免除期間中の場合は一部注意が必要です。

公務員のiDeCo掛金上限額

公務員が拠出できるiDeCoの掛金上限額は、2024年12月の制度改正により、従来の月額1万2000円から大幅に引き上げられ、月額2万円(年間24万円)となりました。

これは、公務員の老後資金準備と節税効果を大きく高める改正です。

  • 共済掛金との合計上限額:掛金の上限は月額2万円ですが、公務員の場合、企業年金(退職等年金給付)などの共済掛金との合計で月額5.5万円を超えてはならないというルールがあります。
  • 注意点:年収が高い一部の公務員は、この合計上限額との兼ね合いで、iDeCoに拠出できる限度額が月額2万円を下回る場合があります。必ずご自身の共済掛金額を確認する必要があります。

公務員が知るべきデメリットと注意点

iDeCoは原則60歳まで引き出せない拘束性、手数料の負担、運用のリスクなど、公務員でも理解すべきデメリットがあります。

余裕資金以外での加入は避けるべきです。

資金が原則60歳まで引き出せない拘束性

iDeCoの最大のデメリットは、積み立てた資産が原則として60歳になるまで、引き出しや解約が一切できないことです。

  • 教育資金や住宅ローンの頭金など、近い将来に使う予定のある資金をiDeCoに回してしまうと、急に資金が必要になった際に困る可能性があります。
  • このため、iDeCoは「余裕資金で行う老後資金の確保」と割り切る必要があります。
iDeCoの資金が60歳まで引き出せないロックされた貯金箱のイラスト
要注意!iDeCoの最大のデメリットは原則60歳まで資金が拘束される点。

毎月かかる手数料と金融機関選びの重要性

iDeCoには、国民年金基金連合会や運営管理機関(金融機関)に支払う手数料が発生します。

  • 加入時手数料(初回)、月額の口座管理手数料(運用・給付)などがあります。
  • 運営管理機関手数料は金融機関によって異なります。iDeCoの手数料0円を掲げるネット証券を選ぶことが、長期運用でコストを抑えるための解決策です。

運用のリスクと元本割れの可能性

iDeCoは確定拠出年金であり、確定給付型の年金と異なります。

将来の受取金額は運用実績によって変動します。

  • 投資信託などの商品で運用した場合、市場の変動により、元本を割る可能性もゼロではありません。
  • 公務員の方は、「元本確保型」(定期預金・保険)を選ぶことも可能ですが、節税効果を最大限に活かすためには、ある程度リスクを取った投資が推奨されます。

転職・退職時の手続きの複雑さ

公務員から民間企業に転職したり、退職したりする際には、iDeCoの移管手続きが発生します。

この手続きを忘れたり、遅れたりすると、一時的に資産が国民年金基金連合会に移され、余計な手数料が発生する可能性があります。

公務員のiDeCo運用方法と選び方

iDeCoの運用は長期積立が基本です。

そのため、手数料の安いネット証券を選び、全世界株式やS&P500などの低コストなインデックス投資信託を中心に据えることが成功の鍵となります。

インデックスファンドについて詳しくは以下の記事で解説しています。

投資信託の決定版!インデックスとアクティブの違いを徹底比較|公務員初心者の最適な選び方を解説

運用する金融機関の選び方

iDeCoを始める際、最初に選ぶべきは、掛金の振替や運用を管理する運営管理機関(金融機関)です。

公務員におすすめの金融機関選びのポイントは以下の2点です。

  1. 口座管理手数料が安い(できるだけ無料):長期運用ではわずかな手数料が大きな差となります。
  2. 商品ラインナップが充実している:信託報酬の低い投資信託が豊富に揃っているかが重要です。

公務員の長期運用に最適な商品選び

公務員は安定収入があるため、比較的リスクを取って高リターンを期待できる商品で運用することが推奨されます。

  • 投資信託の元本の部分は、全世界株式やS&P500に連動するインデックスファンド(注釈:特定の市場の指数と同じ動きを目指す投資信託)を選ぶことが基本です。
  • リスクを抑えたい方は、元本確保型である定期預金や保険商品を一部、資産に組み入れる方法もあります。

損をしないシミュレーション知識

iDeCoの節税効果は年収や掛金額に応じて大きく変わります。

国の公式サイトなどでシミュレーションを行い、ご自身の最大メリットを把握することが重要です。

公務員の節税効果シミュレーション方法

iDeCoの節税効果は、加入者の所得税率(年収によって異なる)に比例します。

iDeCoのメリットを最大限に享受するためにも、「iDeCo シミュレーション 公務員」と検索し、ご自身の年収に合った効果を確認することをおすすめします。

  • 国の公式サイトや各金融機関のサイトには無料で利用できるシミュレーションツールがあります。

毎月の掛金額はいくらが最適か

公務員のiDeCo掛金上限額は月々2万円ですが、必ずしも満額拠出する必要はありません。

  • 生活資金の余裕を確保しつつ、できるだけ早く、できるだけ長く続けることが最も重要です。
  • 掛金は年に一度、変更手続きを行うことが可能です。(ただし、手続きに手間がかかります。)「家計に無理のない金額」をまず決め、将来の昇給などで余裕が出た際に増額する計画を立てることをおすすめします。

iDeCoに関するよくある質問

iDeCoに関するよくある質問をいくつかご紹介します。

iDeCoは職域加算が廃止されても公務員にメリットがありますか?

大いにメリットがあります。

職域加算は2022年10月に廃止されましたが、iDeCoの掛金全額所得控除という税制優遇はそのまま残っています。

公的年金(厚生年金)がある公務員だからこそ、節税効果が高いiDeCoで私的年金を積み増すことは、老後資金の不安を解消するための最も効果的な手段です。

iDeCoの加入手続きはどのくらい時間がかかりますか?

一般に、iDeCoの加入手続きは国民年金基金連合会の審査があるため、申込みから運用開始まで1〜2ヶ月ほどかかります。

公務員の場合は、さらに勤務先の証明などの書類が必要となるため、余裕を持って3ヶ月ほどを見込む必要があります。

年末調整に間に合わせたい場合は、10月頃までに申込みを完了する必要があります。

安定収入を活かし賢く節税しよう

公務員の方がiDeCoに加入することは、安定した収入を最大限に活かし、将来の資金不安を解消するための黄金ルートと言えるでしょう。

  • iDeCoは掛金全額所得控除という公務員に最適な税制優遇を提供します。
  • 60歳まで引き出せないデメリットについては、老後資金の不安を解消するための強制貯蓄と捉えることが大切です。
  • 金融機関選びと商品選びを慎重に行い、ご自身のライフプランに合った積立計画を立てることが行動への第一歩です。

この記事で得られた「知識」を活かし、今日からiDeCoの加入手続きをスタートさせ、安心の将来を実現しましょう。

外部リンク

iDeCoに関するより詳細な情報や、金融機関のランキングは、以下の公式サイトや信頼できる情報源で確認することが可能です。

  1. iDeCo公式サイト(国民年金基金連合会)
  2. 金融庁iDeCoの概要:https://www.fsa.go.jp/
  3. mybest iDeCo金融機関のおすすめ人気ランキング:https://my-best.com/11300
  4. 国税庁「所得控除に関する情報」:税制の詳細を確認できます。https://www.nta.go.jp/